5月28日「主力電源としてのバイオマス発電への期待」講演会を開催しました。

2018/06/06

 一般社団法人バイオマス発電事業者協会は、5月28日(月)、定期講演会『主力電源としてのバイオマス発電への期待』および懇親会を開催しました。

5.28講演会

 東京都港区の機械振興会館B2Fホールに、会員企業をはじめ発電事業者、燃料メーカー、商社など約130名の参加者が集まりました。当日は、第2回定時社員総会が開催され、代表理事に再任されました山本毅嗣が開会のご挨拶を行いました。


 第1部は、東京工業大学特命教授、名誉教授、科学技術創成研究院 先進エネルギー国際研究センター長の柏木孝夫氏により、「新エネルギー基本計画とバイオマス発電」のテーマの講演が行われました。

5.28講演会

地域創成はバイオマスから!

 柏木氏は、「第5次エネルギー基本計画骨子案」について、第4次基本計画までの経緯とともに、今後バイオマス発電が主力電源として活躍するために期待される役割として、脱炭素への貢献、太陽光や風量等の不安定な電源との調整役として共存、経済的自立した電源であるべきことなどを、5省庁の共同プロジェクトである「分散型エネルギーインフラプロジェクト」における地域活性化に関連付けてお話しされました。


 第2部は、名古屋大学大学院 環境学研究科教授の高村ゆかり氏により、「再生可能エネルギーをめぐる最近の動向とバイオマス発電」というテーマでご講演いただきました。

5.28講演会

強味を活かすための制度を!

 高村氏は、世界における再エネの動きを、特に新設電源において再エネが50%以上を占めるようになり大きな転換点を迎えた2015年からの様々な変化(熱/輸送用エネルギーへの活用、石炭火力縮小、Zero Emmission Viecle、RE100等の需要家の再エネへの注目)についてお話しいただいた後、再エネが基幹電源から主力電源へと成長するためにバイオマス発電の強みを活かす制度作り(容量市場での扱い、調整力としての評価、CO2削減のための石炭火力からの移行、熱利用、自治体との協力)について、意欲的にお話しされました。

 当協会副代表理事の閉会挨拶の後、会場を移して懇親会が行われ、講演会、懇親会とも盛況裡に終了いたしました。

お問合せ・連絡先

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