代表あいさつ

代表から御挨拶

中島啓介 代表理事 私ども一般社団法人バイオマス発電事業者協会は、2016年の設立以来、協会設立の目的である「バイオマス発電事業の促進とバイオマス産業の健全な発展を図り、持続可能な循環型社会の構築と地球環境保全の推進に寄与すること」を達成するため、バイオマス発電に関する情報共有や情報発信、事業継続・安定経営への環境整備、国への政策提言等の業界活動を行ってまいりました。その活動の甲斐もあり、発電事業者だけでなく、燃料供給事業者、メーカー、金融機関、コンサルタント会社など2022年5月現在約120の業界ステークホールダーに加入いただいております。

 2021年には第6次エネルギー基本計画が発表され、2030年時点で温室効果ガスの46%削減(2013年比)という目標達成のため、エネルギーミックスにおける再エネの割合も見直される中バイオマス発電の割合も5%を占めております。2030年に向けて安定的な稼働が可能なベースロード電源として電力の安定供給と温室効果ガス削減の両面にてしっかり役割を担い、さらには2050年のカーボンニュートラルに向けた役割向上を目指していきたいと考えます。また、温室効果ガスの排出量のモニタリングや第三者認証制度の活用等、持続可能性担保への取り組みを強化、及びその取り組みの関係者への情報発信を通じて、バイオマス発電業界に対するの信頼をより強固なものにしていくことが重要であると考えております。

 バイオマス発電は、資源の多様化によるエネルギーセキュリティの向上、災害時のレジリエンス向上、森林の活性化によるCO2吸収量の増加、林業や運輸業を中心とした立地地域への経済貢献等多様な価値を生み出だすとともに、昨今の日本を取り巻く世界情勢の中でますますその価値は重要性を増していると考えています。今後、発電事業者を始めとして、燃料調達業者、発電プラントメーカー、林業関係者等の業界関係者の皆様と一緒に協力し、業界の様々な課題や目標に取り組んでいきたいと考えております。

 皆様からの御指導、御支援を頂きながら、業界の健全な発展に注力していく所存ですので、宜しくお願い申し上げます。

 一般社団法人バイオマス発電事業者協会代表理事 中島啓介