バイオマスの持続可能性に関するワークショップをシンガポールで開催しました。

2023/03/07

 バイオマス発電事業者協会は、自然エネルギー財団とコントロールユニオンジャパンの協力を得て、バイオマスの持続可能性に関するワークショップ“Mind the gap: Updated Japanese sustainability requirements and challenges in implementing certification”を、2023年2月20日にシンガポールにおいて開催いたしました。
 ワークショップでは、インドネシア、マレーシア、ベトナムを始めとしたアジア諸国のPKS、木質ペレット供給事業者や、日本の燃料調達事業者、発電事業者など80名を超える参加者が一堂に会し、FIT/FIP制度(以下、FIT)が求める持続可能性を巡る状況について、双方からの意見交換が行われました。

バイオマスの持続可能性に関するワークショップ

 PKSにフォーカスしたパネルディスカッションでは、供給事業者3社をスピーカーに迎え、2024年3月末を期限とした第三者認証取得に向けた原産国における取組みの状況や、取得を進める上での課題について話し合われました。また、世界的なカーボンニュートラルの流れから、原産国においてもバイオマス燃料の国内消費の機運が高まりつつあることが共有されました。
 木質ペレットにフォーカスしたパネルディスカッションでは、FITでライフサイクルGHGを確認できる第三者認証として示されているSBP(Sustainable Biomass Program)、またSBPを取得済み・取得検討中のアジアおよび北米の供給事業者をスピーカーに迎え、当該認証を用いた持続可能性証明の可能性について話し合われました。SBPは既存の森林認証制度を補完する特徴を持っており、欧州諸国で持続可能性が証明できるスキームとして認められていることや、アジアでも徐々に認知度が高まっていることが共有されました。
 本ワークショップで得られた示唆を踏まえ、当協会はより一層の持続可能なバイオマス発電の推進を図るべく、今後も活動を進めてまいります。

 

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