一般社団法人バイオマス発電事業者協会は、2018年度事業活動計画を策定しました。
一般社団法人バイオマス発電事業者協会 2018年度事業活動計画PDF
1.2018年度事業活動方針
一昨年11月に発足し、2017年度より本格的に活動を開始いたしました当協会も実質2期目を迎えます。みなさまのご理解、ご協力により会員数も80を数えるまでになりました。また、資源エネルギー庁をはじめとする関係省庁や立法府からもバイオマス発電業界の代表として認識されつつあります。
一方、FIT制度の改定が行われた2017年度末の駆け込み申請により、認定量が1,300万kWを超えたことによってバイオマス発電はすでに飽和状態ではないかという雰囲気が漂いましたが、バイオマス発電は他の再生可能エネルギー電源と比較し設立から運営の全てにおいて熟度が必要であり、実際に稼働する見込みなのは2020年時点で200~300万kW前後であろうと当協会では考えております。そのため2030年エネルギーミックス目標を確実に達成するために今後もさまざまな機会を通じ正しい見通しを示して参りたいと考えております。
新たなエネルギー基本計画において再生可能エネルギーが将来の主力電源と認められる見通しであり、その期待に応えるためにもバイオマス発電業界の健全な発展のため、協会活動をより活発に行って参る所存です。今年度も昨年行って参りました部会会議・勉強会と言った会員の啓発活動を継続的に行ってゆくこととともに、
1) 業界意見の政策への反映
2) 協会からの積極的な情報発信
3) 地方活性化のための働きかけ
に力を入れて進めて参りたいと考えております。
2.事業活動計画
(1) 部会会議開催および勉強会開催
年6回程度の頻度で、1)燃料調達、2)発電関連技術、3) 運転・保守等を議題とした部会会議、勉強会を実施。
● 部会会議
政策部会、発電部会の2つの大部会のもとに燃料部会、技術部会等の小部会を設け、会員相互の課題の共有と解決案の討議、情報共有、意見交換の場を提供。
● 勉強会
部会会議で議論され得られたベスト・プラクティスを会員、その他業界関係者に共有するための情報共有会を設ける(隔月実施)。
また、会員からの要望に応じ、『プロジェクト・ファイナンス』、『ガス化プラント』等臨時の勉強会も開催予定。
※ 実施スケジュールおよび各回の議題については、決定次第当サイトで発表予定。
(2) 講演会開催
各分野における有識者および専門家による講演会を開催する(年3回)。 テーマは会員からの希望に応じ決定予定。
※ 実施スケジュールおよび各回のテーマについては、決定次第当サイトで発表予定。
※ 会員以外の方も参加可能(有料)。
(3) 研究報告会
協会として1年に1つのテーマを決めて研究を行い、会員に対し報告会を実施。研究で得られた成果を業界のスタンダード化し、関係省庁に提言。
● 2017年度テーマ:検討中
(4) 政策提言
資源エネルギー庁、林野庁、環境省等の関係機関に対し、業界としての事業運営上の政策提言を行う。また、2018年度においてはバイオマス発電の長期ビジョンを策定し発表予定(学識経験者との共同作業も検討)。
(5) 各種データ報告会
会員企業および関係者等より情報収集を行い、それらの取りまとめを行ったうえで、精度の高い情報を会員および関係省庁あてに定期的に提供する。
1)バイオマス発電所設置計画情報
2)バイオマス発電所運用情報
3)バイオマス発電に係る情報
※情報の収集に関しては、関係他団体との提携も検討。
(6) 行政会議
関係省庁からのヒアリングに対応し、必要に応じ会員に情報提供。2018年度は従来の資源エネルギー庁新エネルギー課以外にも情報網を拡大し(電気規範整備課等)、関係省庁が開催する各種審議会や委員会において意見を求められるよう働きかけを強化。
また、パブリック・コメントへの対応の際には会員からの意見を募り、幅広い業界の意見として提案。
(7) 情報提供
業界に関するニュース、関係法令、市況、イベント情報および協会実施の部会会議、勉強会で得られた有益な情報を常に会員向けに発信(定期的なニュース・クリッピングの配信等)。
● 年間活動予定表